同人誌の今昔

こんにちは!
週末に実家に帰って自室の整理をしていたのですが、かつて購入した&友人にもらった同人誌が結構出てきました。
懐かしい〜!と思わず読み漁っていたのですが、結構今の同人誌と違うなぁと思うところがあったので記事にさせて頂きました。
私が購入した同人誌の発行時期をおおざっぱに分けると、下記の3つのようになります。

1.2004〜2009年頃(中高生の時)

2.2014〜2015年頃(大学生活後半の時)

3.2021年〜2023年現在(社会人になって仕事も落ち着いてきた時)

ちなみに内容は、1の時期が全年齢向け男女カプかオールキャラギャグ、2の時期は百合カプ、3の時期はBLカプです。なので、作品傾向は時期によって違います。

時代によって好まれる絵柄や性癖が違う、ということはありますが、それ以上に一目で分かる違いは奥付け(及び後書き)ですね。

2000年代中頃の同人誌は、後書きがボリュームたっぷりです!最近はわりと後書きが少なめかもしくは後書きがないってこともありますが、この時代は最低でも1ページは作品語り含む後書きがあります。なんなら後書き用に扉絵を描きおろしていたりと力の入れ方が半端なく、サークルさんのこだわりを感じます。
そして、委託先や今後出るイベントの情報を記載してあるものも少なくありません。この辺は、今みたいにSNSが発達していなかったために同人誌にそういった情報を載せて宣伝していたのでしょうね。
あとは、連絡先ですね。どの同人誌にも必ずメールアドレスと一緒に自分のサイトのURLが載せてありました。ここらへんがすっごく時代を感じますよね!同人活動と個人サイト運営がほとんどセットになっていましたから。もちろん、私が買っていなかっただけでその当時もサイトなしオフ一本の方も一定数はいらっしゃったと思います。

2014年頃の同人誌になると、サイトのURLを載せている人は半分くらいに減りました。その代わりに、大半の方がPixivIDやTwitterIDを載せていました。もうこの時代にはSNSが個人サイトに取って代わりつつあったということが一目で分かります。
確かに、思い返してみると2012年に進撃の巨人がアニメ放送でブームになった時、私は二次創作をPixivで検索して見ていた記憶があるのでその時はもうPixivが主流だったと思います。

そして、2023年現在。私が購入した観測範囲では、この数年間で発行された同人誌にサイトURLを載せてる方はいませんでした。Twitterだけ、もしくはプラスしてPixivもって感じです。Pixivすら載せていないものも結構あるので、時代の移り変わりを実感します。1の時代から十年以上も経っているので変化もやむなしですが、少しばかり切ないですね。

後書きも、書いていないか数行だけ、というものが結構多いです。作品についての語りをわざわざ同人誌に盛り込まずとも、Twitterで呟いたりPixivのキャプションで記載できるようになったのが大きいのではないかと思います。
私個人としては、作品を読んだ後すぐに作者の人の熱い想いに触れることができるのでモリモリの後書きを読むのが大好きなのですが、印刷代も年々値上がりしている以上、そこにわざわざページを割きたくないという気持ちも分かります。世知辛いです…。

こうして比較してみると、果たして今からさらに十年後の同人誌は一体どうなっているのか気になりますね。電子書籍が普及する世の中でそもそも同人誌文化がちゃんと残っているのかという不安はありますが、紙の本が好き!という層も一定数いると思うので細々とでも続いて欲しいですね。私は置き場がなくならない限りは好きな作品は商業・同人問わず紙の書籍で持っておきたい派なので、応援する意味でもこれからも好きな作家さんの作品は紙で買っていきたいと思います!

ちなみに、昔の同人誌の奥付には作家の住所が載せてあった!という話をよく耳にしますが、私の中高生時代にはすでにそういった文化はなくなっていたようで、所持している中で住所が載っていたものはありませんでした。90年代発行のものとかだと載ってあったのかな?と思いますが、どうなのでしょう。そこの境目がいつ頃なのか、興味あります。