ついに兼定に新人がやってきましたね!人間無骨、目つきの悪さがすごく好みなので連隊戦をちまちま進めています、回想もたくさんあるようなのでお迎えしたらまた記事にします。
今回の記事では、私がなぜ堀清というCPが好きなのか、ということについて言葉にしていきたいと思います。
そもそも二人とも相棒ポジションのキャラクターがいるので、人によっては顔カプだ!と思うかもしれません。(ここでいう顔カプとは、作品内で絡みがないもしくは接点が少ないにも関わらず組み合わされたカップリングを指します)
新選組の刀という括りの中では同じで、派生作品でも例えばアニメの花丸ではガッツリ会話していますが、原作ゲームの方では回想で話すこともない上に内番での特殊会話もありません。なので、お互い何と呼んでいるのか、二人の距離感すら分からない状態です。尤も、刀剣乱舞というゲームにおいてキャラクター同士の呼び名がわかっているという組み合わせの方が圧倒的に少ないので、そこはあまり気にしなくてもいい気はしますが。
ではなぜこの二人の関係性に着目したのか、ということですよね。もちろん、二人の見た目やキャラクター性が好き、というのは根底にあります。ですがそれ以上に、この二人ってお互いの求めているものや足りないところを補い合えるんじゃないかなと思ったのが理由になります。
第一に、性格の相性です。
清光は、ログイン時の「可愛くしているから、大事にしてね」というセリフから、誰かから大事にしてほしい、構ってほしいという思いを持っていることが推察されます。対して元主が同じ安定は、ログインの時のセリフで「僕を愛してくれるのは、誰だろう」と言っています。私はこのセリフ、安定にとって愛されるということは何も特別なことじゃなくて、ごく普通のことなんだという認識なのだと思います。清光の負傷時の本丸ボイス「……こんなにボロボロじゃあ……愛されっこないよな……」とは本当に対照的ですね。
対して、堀川くんは構いたいキャラです。公式Twitterのキャラクター紹介に「家事や世話焼きが大好き」と書かれていましたし、部隊に編成した時は「お手伝いなら任せて!」と意気揚々としています。彼の手伝いが好き=誰かの役に立ちたい、という性格は、前の主の役に立つことなく死なせてしまったところから来ているような気がします。完全に私の個人的な解釈ですが……。
以上の点から、この二人って相性がいいんじゃないかなと思うわけです。「いつでも使いこなせて可愛がってくれて、あと着飾ってくれる人大募集しているよ」と刀帳で語る清光ですが、使いこなすという点は審神者にしかできないものの、可愛がって、着飾ってくれる点については、同じ新選組で使われた刀という接点もありますし、堀川くんなら自然とやってくれそうだな〜と。髪型アレンジしてくれたり、何なら爪紅塗るのとかも上手そうじゃありません?もちろん、あくまで私の想像ではありますが。
第二に、回想から見えてくる価値観についてです。
堀川くんは、函館の回想で「これはつまり主が、いや、前の主が」「ひょっとしたら死なないですむかも……」と前の主である土方さんを助けられる可能性を考えてしまう、少し危うい一面を見せています。
対して清光は、池田屋の回想で「こんな時に血ぃ吐いてるんじゃないよ、とかもうちょっと大事に使ってよ、とか文句はあるけどさ」「それを言う資格があるのはこの時代にいる加州清光で、未来から来た俺じゃない」と、思うことはあっても未練はないし、歴史を変えるつもりもないということを話しています。
個人的に、この過去に対する捉え方の違いがすごく好きです。堀川くんは、相棒の兼さんに「駄目だ駄目だ!てめえ言いつけを忘れたのか。歴史は歴史、良くも、悪くも」と嗜められても、「でも兼さん、泣いてるよ」と答えるだけで自らの考えを改めることはしませんでした。それくらい、彼にとって前の主を死なせてしまった過去というのは、心に深く打ち込まれた楔のようなものなのでしょうね。
でも、清光にとっても池田屋事件というのは、自分が折れてしまった=死んでしまった、という非常に重い出来事が起こった場所です。本丸にいる清光はその後主であった沖田君がどうなったのか、という顛末を知っているので、この時に折れなければもっと彼の力になれたのかな……と思ったとしても不思議ではありません。
それでも歴史を変えたいなどというそぶりを見せないあたり、清光は過去をどう捉えているかということに関しては、精神的に安定しています。だからこそ、清光なら堀川くんの抱える悩みに寄り添えるんじゃないかと私は思うのです。
二人とも、過去に辛い出来事があった。堀川くんは今なおそれに悩み、変えられないかという考えを捨てきれない。清光は過去は過去、今の自分にできることはないと結論づけている。この対照的なところが、すごく想像を掻きられてしまうんです!
まとめると、この二人って自分が求めている、あるいは欠いているものを補完し合えるのだと私は考えております。
清光が求めているのは愛、可愛がって構ってもらえることです。そして堀川くんが欠いているものは、たとえ辛い過去であろうともそれは変えられない、変えてはいけないものだと受け入れる心です。
そんな補い合える二人の関係性って素敵だな、無限の可能性を秘めているなと思い、私は堀清というCPが好きになり、創作をしております。今後原作で二人の関係性について掘り下げられる日が来るのかはわかりませんが、供給があろうとなかろうと、私は私の解釈としてこのCPを愛でていけたらと思います。
でも、手合わせの特殊会話くらいは欲しいですね……なぜ新選組刀で、堀川くんと沖田組だけ特殊会話がないのでしょう。いえ、これは前向きに考えましょう。好きに妄想していいのだ、と。笑