5/18の出張編集部さんで言われたことまとめ

スパコミ3日目に一般参加した際、出張編集部さんに行ってきました!
その時アドバイス頂いたことを備忘録としてまとめたいと思います。

スパコミ発行の本と次に出す予定の本のネーム二つ見て頂いたので、それぞれで言われたことを分けて記載します。

スパコミで発行した新刊
<良かった点>
・ストーリーの流れは良い
・表情が可愛く描けている
・背景を意識的に入れているのがGood
・短い期限の中で一作品描き切っているのは良い挑戦

<改善してほしい点>
・背景素材と自分で描いた部分の絵がなじんでいない
・服の皺部分に影のトーンを入れて欲しい
最初の戦闘シーンの状況が分かりにくいので、対峙していることが分かるコマを入れる
・最初の3Pまで(事件発生まで)の流れがやや唐突
・モノローグで説明している部分をもう少し深堀して欲しい⇒どこまでモノローグで説明し、どこを深堀して描くか選定する作業が必要
見開き単位で一番表現したいところを前ページ考えて欲しい(できているところもあるが、できていないところもあるので)、特にコマの縦の長さを見開きの横同士で似たような構成になっていないか意識して確認する
・表情のコマは角度、コマ割り、背景の有無で違いをつけたい
決めゴマとその他のコマで描き込み量が変わらないので、目の描き込みを増やすと印象が変わる
・黒ベタではなくトーンで髪の毛を塗るコマも欲しい
・シリアスシーンは描くペン自体を変更するのも良い
・魅せゴマの髪の毛の色は先に決めておくと、ほかのコマとの印象に差を出せる
・線のメリハリ、をつけると見応えが増す(髪の毛や服の皺は細く柔らかく等)※ただし、これは反福して身につく技術なので一朝一夕では変わっていかない
・あおりと俯瞰の構図をもっと意識的に入れていく
場面が分からないと読者はストレスを感じるので、場面が変わる時は必ずアップの前に引きのコマを入れて欲しい
・好きな漫画のネームを模写し、コマや吹き出しの配置の意図を考える練習をするともっと良くなる

次の本のネーム
<良かった点>
・モノローグが前作より減ってよりストーリーを描けているのが良い、特に登場人物が相手のことをなぜ好きになったのかという描写が描けている
・感情の起伏は描けている
・全体的なストーリー構成が前作と比較して良くなっている
・決め顔の表情、嫌なことがあった時の表情がネームの段階で良い

<改善してほしい点>
・告白のシーンは一コマでばしっと決めて欲しい
主人公の登場シーンのコマはもっと大ゴマにする
・状況や行動が分かりにくい部分は清書の時に気を付けて描いて欲しい
・最後はもう少し先まで描いても良い
・前後の流れからコマの配置をずらす作業を見開き単位で考えて行ってほしい
・登場人物の動機が利己的だと共感しにくいので、利他的な理由が欲しい
・物語の発端とお尻の部分がつながっていないように感じる
・カメラアングルが動いて位置関係が分かりにくい

以上になります。
えー……、おっしゃりたいことはわかります。
改善点だらけじゃねえか!と。良かった点との比率すげえな!と。
自分の良い点は他人からではないと気付きにくいからちゃんと聞かなきゃと思っているにも関わらず、圧倒的改善点だらけのメモになってました。笑

でも、改善点を認識するのも大事ですよね!
みなさんは「HUNTER×HUNTER」に出てくるネオン=ノストラードというキャラクターをご存じでしょうか?彼女が占い師に憧れたきっかけとなった人の言葉に「占いは今を一生懸命生きている人を幸せにするものです。だから私はなるべく悪いことばかり占うようにしてるのよ。そうすれば皆そうならない様に願ったり努力したりするでしょ」というものがあります。
ほんの数コマしか登場しない人物の言葉ですが、私はこのセリフにすごく共感しています。
これを私のことに置き換えると、足りない点を認識すればダメな癖を次回以降の作品で繰り返さないように努力できるので、直すべき部分をきちんと把握しようということです。
ちなみに占いはほとんど行かないですが、昔占い師に言われたことは悪いことに限りちゃんとメモっています。笑

特に、前にも言われた点を指摘されてしまったことは大きな発見でした。
つまり、それって私は意識しているつもりでしたが、客観的に見ればまだできていないってことですからね。
人間ってわかったつもり、できたつもりになっているけど現実は違うんだなってことをまざまざと感じられましたね、大反省です。
太字の項目が以前にも指摘を受けた点です)

この反省を胸に、次回作をより良いものにできるようネームを練り直したいと思います!
出張編集部の皆様に、圧倒的感謝!!!!!!!!!!

ちなみに、新刊はとらのあなさんから通販で購入できます!
通販ページはこちらから!