先日映画「ズートピア」を観ました!
なんで今?って感じですけど、この間ディズニーに旅行に行ったときにあまりに可愛くてズートピアグッズを買ったので、久しぶりに観てみようと思い立ちました!
なので、当然ながら初見ではありません!が、最後に観たのは五年以上前のしかもたった一回きりなので、ぶっちゃけかなり記憶が薄れていました。
ただ、悪役が誰なのかだけはバッチリ覚えていましたね……笑
というわけで以下感想です、クロウハウザー推しなのでクロウハウザーが出てくるたびにはしゃいでます!
冒頭からさすがディズニーだなと思うのが、世界観の説明が分かりやすいところです。
この人間っぽい動物たちがどのようにして生まれ、どんな世界なのかを可愛いらしさを交えて教えてくれるので、世界観にすっと入ることができます。
そして、主人公のジュディ(うさぎの女の子)が小さい頃から勇敢なのがすごくかっこいい!
いじめっ子のキツネに脅されても怯まずに友達を助けるところや、周りと比べて圧倒的に不利な体格を持ちながら工夫して警察官の訓練をこなしていく姿を見ると、思わず応援したくなっちゃいますね。
無事にズートピアの警察に就職が決まり田舎を出ていくときに、ジュディのパパが良かれと思って大量にキツネ対策グッズを渡してくるんですけど、この後に相棒になる彼のことを思うとちょっと複雑です……。
電車に乗って故郷を離れ、ズートピアが見えてきたときのワクワク感は個人的にディズニー映画の中でもトップクラスだと思います!
外観、音楽共に気持ちを高揚させてくれて、ディズニーがいかに世界観を大切にしているのか伝わってきます。
私のお気に入りは滝の中を電車がそのまま突っ切るシーンですね、こういう乗り物乗ってみたいです!!
あと、ハムスターたちがちっちゃい管を通って出勤するところがめちゃくちゃ可愛いので、必見です!!
ズートピア警察署に着くと受付担当のクロウハウザー(太ったチーター)が出迎えてくれるのですが、めっっちゃ可愛い!!!
他の同僚はジュディに対してかなり塩対応なんですけど、クロウハウザーは気さくに話しかけてくれるので愛らしい……!!首にドーナツが挟まっちゃってるところとか、最高にキュートです!!!
町の中だとあまり何とも思わないのですが、警察の同僚たちは大きい動物ばかりなのでその中にいるとジュディがめちゃくちゃちっちゃくて、大丈夫かな?ってなるんですけど、みんなが事件調査でひとりだけ駐禁の取り締まりさせられても不貞腐れることなく、むしろ自分の耳の良さを活かして一日で駐車違反200件取り締まっちゃうのがジュディの素敵なところですね。
そしてついにもう一人の主人公・ニックが登場するんですけど、ニックよりもゾウさんがアイスクリームの上にピーナッツを乗せる方法が斬新すぎてそっちの方に目がいってしまいました。笑
一回鼻の穴を経由するピーナッツ、ちょっと食べたくないな……。
子連れのニックのためにジュディがゾウさんを説得してでっかいアイスキャンディーを買うことができたんですが、実は連れていたのは子供ではなく、アイスキャンディーを溶かしてもっと小さな足跡の型にアイスの汁を詰めなおし、ハムスター用のアイスとして商売するためでした。
ニック頭良いですよね、自分だったら思いつけない気がします。
あまりいい出会いとはいえないふたりですが、行方不明者を捜索するためにジュディはニックの商売の穴を見つけて彼に協力を仰ぎ、一緒に捜査を始めます。
なぜかナマケモノしかいない免許センターのシーンも個人的には大好きです。誰もこの人事に意を唱える人はいないのでしょうか……だとしたら、ズートピアって寛容ないい町です。
私だったらイライラしてしまいそうですが、すごーくゆっくり笑うフラッシュが可愛いので何とか許せそうな気もします。
ニックはわざとフラッシュに関係ない話を振って時間を浪費させ、この時点だとかなりジュディに非協力的です。まあほとんど無理やり連れてこられたので仕方ないとも思います。でも、森川さんの名演あってどこか憎めないんですよ、彼。
このあとふたりはホッキョクグマにつかまりあわや氷漬け、というピンチを迎えるのですが、ここでジュディがひたくり犯を追っているときにドーナツに潰されそうになったネズミさんを助けたことが効いてくるのが良いんですよね~
このあたりからニックはジュディのことを認めてくれるようになるんですよね、ヒョウに襲われた後に署長にこっぴどく怒られてしまうジュディを庇うニックが超カッコよかった!!
ここでニックは自分の過去を話してくれるんですが、それがもう悲しくて……キツネだからという理由で差別され、信頼していた友達から裏切られた子供ニックの顔はすごく胸が痛みました。このたった数分のシーンでこちらの感情を揺さぶって来るのが素晴らしい!
警察の仲間に協力してもらえない中、なにかと助けてくれるベルウェザー副市長がドラえもんのように見えました。
なんやかんやあって行方不明者は見つかったものの野生に戻ってしまったかのように狂暴化し、それがみんな肉食獣だったということでズートピアは大騒ぎ。
肉食動物は危険ではないかという悲しい差別が巻き起こってしまい、ジュディとニックの仲も良くない方向へ。ここでパパからもらったキツネ避けグッズが悪い方に効いてしまうのが何とも切ない。
そして、クロウハウザーは肉食獣に相応しくないと受付係を辞めさせられてしまいます、悲しすぎる。。。
ジュディは自分のせいで肉食動物が差別される原因を作ってしまったと落ち込み、警官を辞めて田舎へ帰ってしまいます。
ここらへんのシーンはかなり辛いことだらけなのですが、一つ素晴らしいなと思ったのがサブキャラのガゼルさんのシーン。
彼女はその名の通りトムソンガゼルのポップスターです。知名度も人気もある彼女は、世の中の嫌な空気に流されることはありませんでした。
「ズートピアは特別な場所なの。すばらしくて、美しくて、多様性に満ちた町。ここではみんな違いを褒め合うの。こんなの私の知ってるズートピアじゃない。私の知ってるズートピアは、もっといい場所よ。闇雲に責任を押しつけたりなんかしない。どうして凶暴になるのかはわからない。でも、肉食動物をみんな凶暴と決めつけるのは無責任よ。恐怖で私たちを分断させたりしない。お願い、私が愛するズートピアに戻って」
非捕食者の立場でありながら恐れることなく冷静さを保ちみんなに訴えかける彼女は、トップスターと呼ぶにふさわしい人格者だと思います。
現実世界でも、たとえば震災の時やコロナの時など、恐怖で嫌な噂が流れることがありました。でも、そういう時こそ冷静に状況を把握し、確証のない情報に流されないということはとても大切です。
ガゼルさんのように強い心を持ちたいなと改めて感じました。
さて、ここから先は物語のクライマックスなので深く言及はしませんが、私、この作品の黒幕が結構好きだったりします。もちろん肉食動物に対して行った行為は全く褒められたものではありませんが、黒幕も最初からこのような暗い気持ちは持っていなかったと思います。弱い草食動物として生きていく中で幾度も不条理を感じ、少しずつ黒い気持ちが溜まっていってしまったのではないかな、と。実際、正体が判明するまでは主人公たちにとても協力的だったし(自分の計画を進めるためというのもあるとは思いますが)、黒幕なりに草食動物のことを思ってやった行動なのだと思うと、根っからの悪人ではないように思います。力がないなりに途中まで完璧に計画を進めていたりと、きっと物語で描かれていない部分でも努力してきたんだろうな、なんて思えてしまうあたり、味のあるキャラクターだと思います。
ここまで長々と語りましたが、ズートピアは世界観、キャラクター、伏線のみごとな回収と2時間があっという間に過ぎてしまう素晴らしい映画です!
もしまだ観たことがない方にはぜひ観て欲しい!今年ズートピア2が公開されるらしいので、そちらも楽しみです!!
