今日は推しの日だと聞いて

今日、9月9日は私の最推し堀川国広くんの日だと聞きました!
刀帳番号が99番なので今日らしいです〜

私も記念絵(こちら)描いてUPさせて頂きました!
描きながら、改めて私は彼のどこに惹かれたんだろうなと考えていました。
元々少年っぽい見た目のキャラは好きな方で、エヴァのカヲルくんも推しの一人です。
でも刀剣乱舞に数いるキャラクターの中で何故彼だったんだろうって思い返した結果、やはり彼の持つ背景やそれを受けた彼の人間性に惹かれたんだろうという結論になりました。

それは、とても大切な存在がいるけれど、その人と死に別れてしまうというところです。
刀剣乱舞の前にとてもハマっていたのが「魔法少女まどか☆マギカ」だったのですが、(もちろん今も大好きです)その時ハマったキャラクターはさやかちゃんと杏子ちゃんでした。詳しく話すとネタバレになるので割愛しますが、彼女たちは様々な苦難の果てにわずかに心を通わせて、そして死に別れてしまいます。
その切なさに心を揺さぶられ、どうにかして少しでも幸せにしてあげたい、もしくは、お話の中で実はこんな小さな幸せがあったんじゃないかと想像したい、という気持ちから創作をするに至るわけです。

堀川くんも、最初は結構見た目好みだな〜くらいに思ってたんですけど、彼の刀としての背景と兼さんとの関係性を知って、一気に沼に落ちましたね…
一通の手紙だけが彼の存在を証明するところ、それでもそこに記された兼さんと共に使われていた(=相棒である)ことを自分の拠り所として兼さんと一緒に刀剣男士として戦うところ、あれだけ兼さん兼さんとことあるごとに彼を呼ぶほど思いが強いけれど、実は現存しているのは兼さんだけで相棒を残して行方知れずになってしまったところに凄く心を掴まれました。

彼の刀帳にある「僕が本物の国広かどうかは意見が別れるところだけど、少なくとも兼さん……兼定の相棒だったことだけは、本当だよ」というセリフは、まさしく彼というキャラクターを説明する言葉であり、非常に大切な要素だと思います。彼にとっては、贋作かどうかよりも兼定の相棒であるということの方が大事なのです。たとえ贋作だったとしても、自分が和泉守兼定の相棒であることは紛れもない事実であり、それが己の誇りである。そういう熱い思いが伝わってくる、素敵なセリフだと思います。

ちなみに、ここから極の修行の手紙のネタバレとなってしまいますが、「幕末の動乱だからこそ、僕らのような刀に意味があったのかもしれない。市中で闇討ちや暗殺が横行する短い期間こそ、槍や弓、鉄砲、大砲でもない刀の時代だったのでしょう。だから、幕軍の戦いが本格的な戦争になるのに合わせて、僕は行方をくらましてしまったんでしょうね。でも、今は違う。主さんという、刀を率いて戦う人がいる。ならば、僕は今を精一杯戦うべきなのでしょう」というのが彼の3枚目の手紙の内容になります。これも、彼という人物を語る上でとても重要なものだと私は思います。

土方歳三が使ったと伝わる堀川国広の脇差は、現存しておりません。
つまり、手紙に記されてから土方さんが函館で戦死するまでの何処かで、壊れたか行方不明になったのでしょう。それを、彼は幕末の京都の動乱の中では自分のような刀が活躍できたが、本格的な戦争(=銃や大砲を使った近代戦)では活躍できないために消えてしまった、と冷静に分析しています。
彼の出陣セリフに「行こう。銃や砲のいない、僕らの戦場へ」というものがありますが、私は最初幕末に活躍した刀だからこそ、これらの近代兵器にコンプレックスのようなものを感じているのだろうと解釈していました。相棒の兼さんにも「へへっ、銃や大砲に出番を取られないなんていい感じだぜ」という出陣セリフがありますしね。
けれど、この手紙を見てその考えは変わりました。銃や砲に出番を取られたことを悔やんだり恨めしく思っているのではない。それが時代の流れというものであり、変えられない事実。銃や大砲がいない場所こそが自分の戦場であり、銃や大砲がいない場所だけが、自分が活躍できる居場所なのだ。だから、そんな居場所を用意して刀を率いて戦う主のために自分は戦うのだ、という彼の心情が理解できて、私はこのお手紙でさらに彼のことが好きになりました。

なので、私は堀川くんは兼さんのことは相棒としてとても大事だけれど、優先度としては主>兼さんなのではないかと思っています。それは審神者=私だからということではなく、出番がなくなり消えていってしまった刀たちが活躍できる場(時間遡行軍や検非違使は刀装に銃兵を使うことはあっても、近代的な戦いはしていないので)を作った上で自分や相棒の兼さん、そして他の刀たちを刀剣男士として顕現してくれた主に、彼は深い恩義を感じているのだと手紙などから解釈したためです。
函館の回想では前の主を助けられるかも、と危うい一面を見せていた彼でしたが、極の刀帳では僕らの力を必要とする今の主のために戦う、と修行で成長を見せてくれました。つくづく彼を好きになって良かった!と思った瞬間でしたね。極の衣装だけは着込みすぎなのをもう少しどうにかならなかったのかと思いますが。引き算ができないファッションセンス。

長くなりましたが、なんで堀川くんのことが好きなんだろうかということをこうして言葉にしてみると、凄く納得できました。礼儀正しく優しい、けれど熱い闘志を胸に秘めて戦う。こんな素敵なキャラクターを生み出してくれた刀剣乱舞というゲームには、ありがとうございますという気持ちで一杯です。

これからも、私なりに色んな彼を表現した作品を生み出していけたらと思います。
とりあえず、我が本丸の堀川くんにはお祝いに一口団子をあげてきますね!